ゲーム配信プラットフォームを背景に持つ『SteamVR』

VRの分野では「Oculus Rift」が一歩抜け出ていると判断し開発キットを注文した直後に、強敵となりそうなシステムの情報を目にしました。

『SteamVR』が『Oculus Rift』を駆逐するかもしれない5つの理由:GDC 2015
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/314/314985/

要旨;

    世界最大のゲーム配信プラットフォームであるSteamを擁するValveがVRに参入。

  • 「SteamVR」は、Valveが台湾のモバイル機器メーカーHTCと提携して開発を進めているPCゲーム用VRシステム。
  • 「Oculus Rift」を上回る性能、「ルームスケールのトラッキング」「標準コントローラ」
  • 「SteamVR」は「SteamOS」を搭載したゲームマシン「Steam Machines」を標準環境とすると思われる。
  • 最新ゲームエンジン「Source Engine 2」も公開
  • 世界最大の配信プラットフォーム「Steam」を持つ点で「Oculus Rift」を一歩リード
  • 2015年内の製品版発売を約束

まず、「Steam」というプラットフォームは世界最大ということのようですが、恥ずかしながらまったく知りませんでした。ハンゲームみたいなものでしょうか。

いずれにせよ、プラットフォームを持つという点では、任天堂やプレイステーションのようにマーケットが見えている分だけ開発会社にとっては参入するモチベーションにつながるでしょう。

ルームスケーリング、つまり動き回れる仮想空間の広さの設定範囲のことだと思いますが、これが「Oculus」が2~3メートルに対し部屋全体が範囲にできるということですが、これは日本の場合はあまり変わりがないかなと思いました。部屋全体、というのが日本の住宅事情では2~3メートルと変わらないと思われるからです。

コントローラが標準で用意されているのはアドバンテージになるかもしれません。

「Oculus」の場合は「Leap Motion」との合わせ技というのがなかなか面白そうなのですが、本格的にセット売りしているわけでもないようなので、現時点ではちょっと弱いかもしれません。

ただ、この「SteamVR」のコントローラが、「 Steam Machines 」で紹介されている以下の写真なのだとすると、なんだか斬新さに描けるなという気がします。

Controller

せっかくの仮想現実なのですから、「Leap Motion」的なものを新たに出してほしいところです。
私が驚いたのは、グラフィックの性能です。

以下の映像の中で少しでも映像が出て来るのですが、撮影の関係で画質が低いにもかかわらず、現実と見まごうばかりの出来に見えます。

「Source Engine 2」というのは別なサイトによれば開発者には無償で提供されるらしいので、ぜひ入手してみたいところです。

また、「Oculus Rift」など異なるプラットフォームとのコンテンツの共用がどの程度可能かについて、とても興味がわきます。

「StermVR」 特設ページ には「OpenVR」と記載されています。いわゆる「オープンソースなVR」のことを言っているのかどうかまではわかりませんが、もしそうだとすると開発する立場にとってもうれしい傾向です。

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