Unity5、公開

Unity5がついに公開されました。新機能がずいぶん多くすべて確認していくのには時間がかかりそうですが、取り急ぎ気になるものだけチェックしてみました。

Unity5公式ページ  http://unity3d.com/jp/5

まずは、やはり大きなポイントであるグラフィック面。
ライバルであるUnrealEngineがこれを大きな売りにしていることもあり、Unityとしても大きくアピールしたいポイントでしょう。

どうやら今回、標準シェーダーのセットがUnity4までの分類から一新されたらしく、機種による表現の差異が生じない優秀なものになったようです。

また、リアルタイムグローバルイルミネーション搭載ということなのでライティングがかなりフォトリアルになっていることが期待できます。HDRリフレクション プローブとうのは反射表現を豊かにするものだそうです。

この2つの新機能による3D空間内のリアルさが大幅にアップしたことが、目で見て一番分かりやすい改善点でしょう。
ユーザーを引き付けるには大事なポイントです。

そのデモがこちら。これがリアルタイムレンダリングなのだそうです。

Unrealの同様のデモと比較すると、Unrealの方がちょっとすごいかなとも思えますが、これは作り手の腕や題材の差もあるのでソフトウェアとしての優劣を競う決定打とはいえません。
http://lab.sinfonia.biz/?p=60

少なくとも、工夫次第で現実と遜色ない表現が可能となる武器は提供されたといってよいでしょう。

グラフィック以外にも、新しい物理エンジンによるクロスシミュレーションはどうであろうか、WebGLはどうであろうか、と興味は尽きないのですが、そんな中でももっとも私が興味を持ったのは、「Oculus Rift サポート」です。

上記のUnity5公式ページ内では

「Unity 5 はまもなくOculus Riftサポートを統合してお届けします。統合されたというのはつまり、開発者は一般的なOculusドライバをインストールし、ヘッドセットを差し込み、標準のUnityのカメラをVRモードに切り替えるだけでOculusのキットで実行できる、ということです。」

と記載されています。

間もなく、ということなので現在は未実装なのでしょうが、ここに書かれているような方法でコンテンツ制作が可能になるのであれば、開発者にとってはとても魅力的な環境になることでしょう。

Unityは以前からOculus開発チームとの連携があるらしいので、今後の動向にも期待感が高まります。

いくつか公開されているOculus Rift用サンプルの中では、以下が秀逸な気がしました。手の動きがあるようですがもしかしたらLeap Motionと一緒に使うゲームなのかなとも思ってみたり。

今回のグラフィック性能の向上も、このようなVRコンテンツのクオリティアアップに大きく貢献するでしょう。

あとは費用面ですが、プロ版を使うには月額制とライセンス購入の2方法があるようです。

リリース http://japan.unity3d.com/blog/press/20150304

Unrialの方は先日、完全無料(ゲーム収入によって費用発生)を発表しましたが、Unityの方は以前から限りなくプロ版に近い無料版を公開しています。こちらはスプラッシュ画面にUnityロゴが出ることを我慢しさえすれば、制作物を販売も可能ですしどれだけ売っても費用は発生しません。
Unrialと比べ、どちらの無料版が魅力的かといえば、これは考え方次第なのでなんとも言えません。

ただ、売り上げに応じた支払いが無い点で大手のゲーム会社にとっては都合が良いかなという気が個人的にはしております。

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