『360度VRガイドブック』開発レポート(2) 国家資格取得に成功! 本番撮影へ!

いよいよ国家試験への挑戦です。

国家資格というのはいくつか種類がありますが、今回目指すのは「二等無人航空機操縦者」というものです。

これを取得するとレベル3飛行までが(機体認証のドローンであれば)国交省への申請が不要、というものです。今回私の目的は360度カメラでの空撮なので、この二等資格で十分です。

試験には「学科試験」と「実地試験」があります。

ゼロからいきなり試験を受けることも可能なのですが、私の場合は登録講習機関であるドローンスクールで国家試験用の「学科講習」と「実地講習」を受け「修了審査」を受けました。これにより、国家資格試験の内、「実地試験」が免除されます。

「学科」についてはまじめにやると分厚いマニュアル3冊分くらいの内容なのですが、学習用のWebサイトが用意されており、最低限必要な内容を効率よく学べます。CoCoPA https://d-cocopa.co.jp/

試験は、国交省と提携している試験会場がWebで予約できます。私の場合は新宿の会場を選択して受験しました。

「実地」の方は、ドローンの操縦の試験かと思いきや、それ以前の点検までのところの比重が非常に高く、操縦よりも点検内容を覚える方が大変でした。これはドローンスクールの屋上で行いました。風があまりなかったのでなんとかやり切れたかと思います。

両方の試験をパスし、国交省のサイト「ドローン情報基盤システム2.0(DIPS2.0)」でいろいろと手続きをし、2か月後くらいにようやくライセンス証明書が届きました。

思いのほか、時間がかかりました。ドローンスクールや試験の日程が結構混みあっているようで、なかなか自分都合では予約がとれませんでした。

何はともあれ、これでようやく飛行申請が取りやすくなり、ドローンでの空撮に進めます。

さて、今回購入したドローンは、DJIの「Mavic 3」、360度カメラは「Imsta360」です。

Insta360
Mavic3

いずれも、製品としては大変人気の優れものです。

さて、このInsta360をドローンに付けて飛行させるには、ドローンの上につけるか下にぶら下げるかということになります。

上に乗せると、360度映像の下の方を見ようとした時に、ドローンが邪魔になってしまいますので、今回はドローンの下にInsta360をぶら下げることにしました。

こういう状態です。ぶら下げるための治具はamazonで購入できますが、到着まで一か月くらいかかりました。

下にぶら下がっているのがInsta360
Insta360からドローンを見上げたところ

また、着陸する時も地面には着陸させず、手でキャッチする形となります。最近のドローンは下に物体があるとセンサーが検知して降下をストップしますので、ちょっとしたコツが必要です。(要は下りてくるまで手を出し続け降下の操作を続けるという事です)

この、ハンドリリースとハンドキャッチはドローンスクールでは教えてくれないので、Webの記事などで調べ自分で練習をしました。

さて、いよいよ撮影です。

今回の最終目標である「360度VRガイドブック」は、観光施設を360度VRで紹介するコンテンツです。まずは営業用のサンプルコンテンツを作るため、モニターとなってくださる施設を知人から紹介してもらいました。

それが、古民家施設「成木の杜」さんです。https://maimani.co.jp/narikinomori/

東京都の青梅市にあります。周囲を山に囲まれており、ドローンの空撮にはうってつけの場所です。

2023年10月の初めにロケハンをさせていただきました。

Insta360で高所から撮影しているところ(消える自撮り棒で上から撮っています)
雰囲気の良い内観です

そして10月の下旬、本番の撮影を行いました。

その映像がこちらです。

360度映像ですので、マウスでぐりぐり回転させて周囲全体をご覧いただけます。編集前の映像ですから少々長いです。また、冒頭や終盤でハンドリリースやハンドキャッチの様子を見ることができます。

初めての空撮を終えての感想ですが、正直、あまり高く飛ばすのが怖かったです。私の資格の上では150mまで飛ばして良いことになっているのですが、実際には50mも飛ばすともう怖くなる、という心理状態でした。

今回の題材はそれほど高く飛ばす必要が無かったのでこれで良いと思っていますが、Mivic3自体は、高く飛ばしても操縦に影響なく飛んでくれていましたので、まだまだ高い撮影も大丈夫なのだと思います。

さて、次回はこれら撮影した映像や写真を使って構築したWebアプリ版の作成について報告します。

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