『SOCCER COGNITIVE TRAINING』、リアルな「蹴る」動作でパスを出すよう改良中

昨年にMeta Quest 2 (Oculus Quest 2) 用に試作した、SPORTS VR TRAINERシリーズの、『SOCCER COGNITIVE TRAINING』(サッカー認知力トレーニングVR)ですが、アクションではなく認知・判断力のトレーニングだったため、コントローラーで操作する仕様でした。

展示会に出展したところ「実際に足で蹴る動作でボールを飛ばしたい!」と多くの方からフィードバックをいただきました。頭のトレーニングという趣旨は分かるが、実際の体の動きをともなうトレーニングにした方が効果的というご意見です。


なるほど、ということで実際に足で蹴る事ができるように改良を進めております。

以下は実際にプレイしている映像です。
*映像は開発途中のものとなります。

以下の点を変更しました。

足へのコントローラ装着
足にコントローラを装着し、実際に足で蹴る動作をすることで、ボールを飛ばせる形になりました。

Meta Quest Touch Proコントローラーの導入
旧コントローラーはHMDのカメラでトラッキングしていたため、足に装着すると、パスの予備動作で足を後方に引いた時にセンサーカメラの死角となる問題が生じていました。


そこで、Meta Quest Touch Proコントローラーを採用。この新コントローラーには3つのカメラとSnapdragon 662モバイルプロセッサが搭載されており、コントローラ自体がセルフトラッキングを行うので、どの角度からでも正確にトラッキングできます。

キャリブレーションの導入
足とコントローラの位置は一定ではないため、キャリブレーションを行い、実際の足の位置とゲーム内での足の位置を一致させる仕組みを導入しました。
パススルー機能を利用する事により、実際の足と、ゲーム内の足を同時に重ねて見る事が可能となっています。

ボールの飛行処理の見直し
以前のシステムはボールの着地点を事前に設定していましたが、新しいシステムでは実際の蹴る動作によって着地点が変わります。
この変更に伴い、サッカー選手がボールを追いかける処理や、得点の計算ロジックも一新しました。

最適化されたコントローラ操作
足にコントローラを1つ使用することとなったので、プレイヤー位置把握力測定テストでのコントローラ使用数を2つから1つに減少させました。ボタン操作で赤チームと青チームのマーキングを入れ替えます。

これらの改良により、現実の動きと同じ感覚でトレーニングをする事が可能となります。秋には新バージョンを展示会にて公開する予定です。


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