以前にHTC VIVE用に試作した「野球・内野守備用VR」ですが、Oculus Quest用に作り直すことにいたしました。
VIVE版を展示会で2回ほどデモ展示したところ、大人子供を問わず大変な人気で、ブースに行列ができるほどでした。しかしながら、何かビジネスにつなげられる発展もなく、そのままになっていました。
一方、子供が野球を練習する場が少ない、野球の練習は一人では大変難しい、などの課題を近所の野球少年たちの様子から感じ取ることが多く、それならばこれを一般公開して、多くの個人ユーザーに使ってもらってはどうだろう、と考えた次第です。
Oculus Quest版にするということは、ケーブルも無く、ベースステーションも無くて済み、とても手軽に使えるようになるわけです。そのために、スタンドアロンでもコンテンツが重くならないように、いろいろな設定をVR画面内から直感的かつ簡単に行えること、なるべく多くの練習設定を盛り込み、楽しみながら練習できること、部屋の中の家具などにぶつからないよう安全面の配慮をすること、など、たくさんの要件を挙げました。
そして現在、企業様からの受託の仕事と並行してコツコツと進めてきております。
UI部分の工夫が少しできてきたのでご報告します。
VIVE版で、PC画面で数値入力していた打球範囲を、コントローラで扇形の範囲を変えることで視覚的に設定できるUIとしました。
両手のコントローラーのジョイスティックを倒して範囲を変更しています。
左右の打球の範囲がこんな感じで見える化されています。右のコントローラで右の範囲を、左のコントローラで左の範囲を動かせます。
(ジョイスティックを左右に倒す)
打球の上下角度をこんな感じで見ることができます。右のコントローラで下の範囲を、左のコントローラで上の範囲を動かせます。
(ジョイスティックを上下に倒す)
実際に設定し、プレイの検証をしているところ、こんな感じです。
ではまた、進展がありましたらレポートいたします。