VRで遊ぶゲーム、プロモーション映像から見る手法パターン

VRでどのようなことができるか、どのような体験を味わうことができるか、現時点でもっともそれを考えている人が多いのはゲーム業界でしょう。

3月に開催されたGDCにおいては、「HTC vive」、「Project Morpheus」、という2つの製品の発売時期などが発表される中、VRゲームを開発する過程についての講演も注目を浴びていたようです。

参考; 「GDCに参加して分かった、VRで今後最も注目すべきこと」
http://www.moguravr.com/gdcvr/

もちろんそういった点については私も大変気にあるところですので、上記記事内で紹介されているVRゲームのプロモーション映像をチェックしてみました。

 

『Eve Valkilye』(Oclus Rift、Project Morpheus)

舞台は宇宙、宇宙船の戦闘機を操っての超リアルなシューティングゲームのようです。
この映像もVRのプロモ用としては大変よくできているのですが、実際Oculusを使用した経験がある人にしてみればVRで体験した際の臨場感は想像がつく出でしょう。

操縦は頭を動かすことである程度できるのでしょうが、射撃をどうやって行うかはちょっと分かりません。キーボードかゲーム用のコントローラーを使うのかもしれません。

宇宙船操縦型のFPS、宇宙空間の迫力と宇宙船のスピードを堪能できるという点でVRが生きる典型的な手法でしょう。

 

『サマーレッスン』(Project Morpheus)

これはやばいですね。
日本人ならではの発想のゲームではないでしょうか?
キャラクターとのコミュニケーション(無難で広い言い方ですが)という意味では十分に一つの分野として拡大していく可能性がありますね。

開発はバンダイナムコでデバイスは「Project Morpheus」というのを見ても、がんばれニッポン、と応援したくなります。あんまりこういうのがレベル上がって流行り始めると、はまりすぎて中毒になる人が出てこないかが心配ですが、女性慣れしていない人のトレーニングとして使うもあります。

視線をコントローラー代わりに使うのはいかがなものかと思ってきましたが、この映像を見て考えが変わりました。距離や目線といったプレイヤーの態度が重要なゲームファクターになるというのは非常に面白いと思います。

 

『Alien:Isolation』

実際にプレイしている様子の映像です。
探索型の戦闘ゲームですが、私としてはあまり新鮮味がありません。いや、実勢にやってみればかなりの迫力なんでしょうが、この手の表現はこれまでのゲームの見せ方を変えただけのようであまり創意工夫を感じません。

かつての日本製ゲーム「エネミーゼロ」を思い出しますが、あれはVRではありませんが、相手が透明なため目で見えず音だけを頼りに射撃するという斬新なもので大変な緊張感でした。ちょっと難易度高すぎだったかもしれませんが。

ただ、人型FPSのVR版というのはこれはこれで一つの定番になっていくのでしょうね。

以下はインディーズの開発会社のムービーだそうです。

 

『Vanguard V』(Oclus Rift、Project Morpheus)

先ほどのve Valkilye と同様の、宇宙船操縦型のFPSですね。
宇宙空間の迫力がもう少し出ていると良いなあと感じます。

 

『The Gallely』(Oculus Rift、HTC vive)

RPGのVR版という感じです。
手の動きが反映されていますが、LeapMotionのようなセンサーかゲームコントローラーを使っているのかもしれません。
目線がプレイヤーと同一ということで没入感が大きく本当に冒険している感覚を与えることがポイントになるでしょう。

体験型のRPGという感じですね。
これももちろんありでしょうが、さらに工夫が必要になると思われます。
たとえばWii版のRPGのようにコントローラを剣として扱い戦うなどの場面が出て来ると面白さが増すような気がします。

この中でもっとも斬新に思えたのがバンダイナムコの「サマーレッスン」です。

しかし、もっと新しく魅力的な手法が出てきてほしいです。

紹介した中で、数万をかけてHMDとソフトを購入してでもやってみたいという切望感を与えられるのは(一部の層ではありますが)サマーレッスンだけのような気がしました。

そして、共通していえるのは、360度を利用したゲーム空間、というだけではダメで、既存のゲームのようにビジュアル面の高い表現性が求められてくることでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA