VRの情報を調べているうちに、「このようなコンテンツの標準仕様が決まると良いのにな」と感じるようになりました。
もしそのようなものがあれば私のような制作側の人間にへとって一つの技術が多くのプラットフォームに生かせるというメリットがありますが、ユーザーにとってもより多くのコンテンツをデバイスの垣根を超えて体験できるという大きな価値を持ちます。
つまり、今はまだ知名度の薄いVRがビジネスになっていく大きなステップになることでしょう。
その標準仕様を目指しているのが「OSVR」(Open Source Virtual Reality)です。
OSVR公式サイト http://www.osvr.com/
●コンセプト映像
ハードウェアとソフトウェアの両面をサポートしようとしておりRazerからOSVR用のヘッドマウントディスプレイが発売される予定になっています(2015年6月予定)。
Razer、新たなVRヘッドセットを6月に発売! 業界大手とオープンソースのプラットフォーム「OSVR」を開発
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1501/07/news142.html
上記サイトによれば、
「Unity 3D」(ゲームエンジン)、「Leap Motion」(モーションデバイス)、「Oculus DK2」(VRデバイス)などにも対応するとのこと。
それだけメジャーどころに対応するのであれば、作り手もユーザーも拡大していくのに弾みがつきそうです。
OSVRヘッドセットの価格はOculusよりも安く、199.99ドル(約2万4000円)。
購入できるのは6月ですが、予約は以下のサイトからできるようです。
http://www.razerzone.com/osvr-hacker-dev-kit
かねてから行く末を懸念しておりましたLeap Motionはすでに協力していく姿勢を明確に打ち出しています。
Leap Motion、「OSVR Hacker Dev Kit」にフェースプレートをバンドルへ
http://japan.cnet.com/news/service/35062321/
フェースプレートというのがどのようなものか分かりませんが、Oculusと一緒に使う場合には以下のような形になっています。
Oculusの前面にLeapMotionを格納するパーツを貼り付ける感じです。
OSVRの場合には、もっとスマートに連結する形になるのかもしれません。
私は最近よくOculus Riftのコンテンツをいろいろと試していますが、やはり入力方法に不便さを感じます。
パターンとしては、
1、キーボード
2、ゲーム用のコントローラーを
3、視点を合わせることでマウスのように選択~入力
などありますが、1の場合はHMDで視界を遮られているため、時にHMDを外して確認しなければならないなど不便です。
2は、持ってません。わざわざ買うのもなあ、という感じです。仮にあったとしても、1と同様の不便さが予想されます。
3は、ボタンを押すのに首を動かさなければならないのがやはり煩わしいです。
ということで、HMD内で手を見ることができ、さらには以下のようなVRならではのメニュー表現を持っているLeap Motionは有力な入力方式になるでしょう。
できれば、両社の協力関係により、格安でHMD+LeapMotionのデバイスセットが購入できるようになると良いなと思います。
そして、オープンソースであることで、OSVRというよりVRの普及に大きな影響を与えてくれるとうれしいものです。