ChatGPTを使用した「サポート用AIアシスタント」の開発がスタートしました。

皆様、こんにちは。今日は我々が「小型移動式クレーンVR訓練システム」のユーザーエクスペリエンスを改善するため、新たな挑戦としてAIアシスタントの開発に着手したことをお知らせします。

この開発プロジェクトは、「小型移動式クレーンVR訓練システム」に関する質問に対してAIがスマートに回答できるようにすることを目指しています。以下の画像は、テキストチャットベースでの開発検証用画面です。

当社のVR技術や3D技術とAIの組み合わせにより、将来的にはユーザーがリアルなアバターに音声による対話形式で質問を投げかけ、リアルタイムで適切な回答が返ってくるというシステムへと進化させることを目指しています。

VRでの会話イメージ

下記の図は、AIアシスタントシステムが全体としてどのような流れで動作するのかを示しています。

システム全体の流れ

このシステムを構築するためには、ChatGPTのAPIを活用し、サーバー上でアプリケーションに高度な自然言語処理を簡単に組み込むことが必要となりました。以前までは、このような自然言語処理を実現しようとすると、高度な機械学習知識を持ったエンジニアや大量のデータセットが必要となり、時間とコストが大きな障害となっていました。

しかし、ChatGPTの導入により、これまでコストや技術的難易度のために手が出せなかったユースケースが実現可能となりました。

ChatGPTを使ったシステムを実装していて最も驚いたことの一つは、ChatGPTが自身で判断を下す新機能が追加されたことです。この機能を使うことで、例えばメールや電話などでの担当者への問い合わせが必要な情報かどうかをChatGPT自身に判断させることが可能となりました。

上記の流れのこの部分です。

ChatGPTに推論させる

これまでは、「もしメッセージの中に”料金”や”在庫”などの文字が含まれていたら問い合わせの処理をする。そうでなければ通常の処理」というようなYESかNOで答えられる論理的な判断によりその後に行う処理を分けるのがプログラムの基本でした。

今回の新機能により「もしメッセージが時期によって変動しそうな情報(例えば料金や在庫)だと思われるなら問い合わせの処理をする。そうでなければ通常の処理」というように、より人間に近い判断が可能となりました。

これにより、今までのプログラムの枠組みから大きく飛び出し、プログラムで表現できる範囲が大きく広がりました。

AIとVRが交差する地点で我々が目指す未来は、ユーザー体験を根本から変える可能性を秘めています。ぜひ、その進行を見守りつつ、完成をお待ちいただければと思います。

完成した際にはぜひお試しいただきご感想をいただければと思います。ご期待ください。

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